BI市場に隣接する市場へも参入。
経営から現場まで、誰もがデータ活用できる環境をつくる。
――DE事業(データエンパワーメントソリューション)の領域、BI(Business Intelligence)市場ではどのような動きがあるのでしょうか。
BI市場は、BIツールの導入が進んだことによって「成熟化」の傾向が見られます。ただDWH(データウェアハウス)やEPM(企業業績管理)など、データ活用領域全体における投資は引き続き活況を呈しており、データ活用のニーズは依然として高い状態だと言えます。日本企業において「データ活用が十分な成果を得ている組織はまだ少ない」との調査結果などもあり、今後も需要は継続する見込みです。
――BI市場の成熟化を受けて、DEはどのような成長戦略を立てているのでしょうか。
ウイングアーク1stでは、今後高成長が期待できるBIの隣接領域への展開を進めます。
BI市場をとりまく隣接市場

例えば、DWH(データウェアハウス)市場は、今後、伸長の可能性がある市場の1つ。DX投資などの活況を背景にERP(統合基幹業務システム)の普及や更改が進んだことで、「システムに蓄積されたデータを活用し組織パフォーマンスを高めたい」というニーズが生まれています。また、企業内で扱うデータが増えたことにより、企業内にあふれる多様なデータを正しく管理し、活用できるようにする「データマネジメント」の需要も高まっています。我々はこのニーズに対し「データカタログ」(組織内に存在するデータのカタログ)をつくり、「どこに、どんなデータがあり、どう使えるかを一覧化・検索できる仕組み」の提供などを進めていきます。
また、生成AI活用においては、製品単位での機能強化を視野に、「Dr.Sum」「MotionBoard」など今後リリース予定の製品に標準機能として搭載していきます。さらに製品の提供価値向上を目的として、すでに提供しているAIプラットフォーム「dejiren(デジレン)」を中核に、全製品への適用を進めていきます。「MotionBoard」や「invoiceAgent」とも連携できる「dejiren」は、生成AIを「業務の裏側で使いこなす」ことができるクラウド型のAIプラットフォームです。既存製品のユーザーの利便性を高め、生成AIを意識せずに、より多くのお客様の業務効率化に貢献できます。
「dejiren」のサービス概要

――2025年には「Dr.Sum」と「MotionBoard」のリニューアル版がリリースされる予定ですが、それぞれ、どう進化していますか?
「Dr.Sum」のリニューアル版は、データの処理速度を10倍に更新、生成AIの連携※や、ノーコードでのデータ加工やリフレッシュができる機能を備えるなど、DWH市場でのシェア拡大を狙えるものになっています。これにより、新規顧客の獲得、大手企業への導入を促進し、顧客単価の向上を目指したい考えです。
※生成AIを活用したSQLを自動で解析・解説する新機能「Dr.Sum Copilot」は2025年4月にすでにリリース済み。
ノーコードでのダッシュボードや業務アプリ開発が可能な「MotionBoard」の次世代版「MotionBoard re:Act」は、お客様のニーズを取り込んだ製品です。UI、UXを大幅に改良したことで、より直感的な操作が可能になりました。さらに生成AIの活用により、自然言語で依頼を行うことでダッシュボードなどの作成ができ、誰もがデータ活用できる環境づくりに貢献できる製品となっています。
「MotionBoard re:Act」が目指すのは「データ活用の民主化」です。ビジネスの現場にはたくさんの情報が集積しています。「MotionBoard re:Act」はシステムデータだけでなく、Excelや紙の資料、映像や画像、自由入力など、現場に存在する多様な情報をデータ化し、誰もが活用できる状態にします。これにより経営陣や専門部署だけでなく、現場でもデータ活用ができるよう「データ活用の民主化」を促進していきたいと考えています。
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